瞑想とは
今少しだけ、そのまま目を閉じてみてください。
そしてしばらくの間何も考えず、
今より少しだけ深呼吸を繰り返してみてください。
そしてゆっくりと目を開けてください。
いかがだったでしょうか。
たったこれだけで少しリラックスしませんでしたか。
瞑想とは、心を調和させ、空っぽにするためのリセット術。
起源は古く、紀元前1000年~500年頃、
ヴェーダから派生すしたインドの奥儀書「ウパニシャッド」という文献に次のように記されています。
「ヨーガの身体を手に入れた者は、病気にかかることもなく、
また老化や死ぬこともなくなり、その身は軽くなり、顔色も清らかで、落ち着きが宿る・・・」
(シュヴェーターシュヴァタラ・ウパニシャッド第2章12,13節 )
という一節がありますが、
ここで言うヨーガとは身体のみを動かすヨガの事だけでなく、
瞑想や呼吸法、食事についてなどヨーガ的生活を指します。
ヨーガの原点は瞑想だった
今から4500年前、古代インダス文明。
この頃のインドでは、人々が生きていくのが過酷な時代でした。
この苦しみに満ちた時代に、人はどうしたら平穏に暮らせるのか。
そこで出た答えが、
”環境は変えられないけれど、心の持ち方は変えられる”
というものでした。
この言葉は古代の先人が出した答えとしても決して古いものに感じません。
時は5000年を経てなお、人間の普遍的な課題として、
私たちにも当てはめることが出来る言葉ですね。
現代に生きる私たちは、また違ったストレス社会に生きています。
仕事・人間関係から来るストレスが蓄積すると、
やがて心が弱ってしまい、ネガティブ思考が定着してしまい、
自分でも気づかぬうちに身体に影響を及ぼしてしまいます。
ストレスによる緊張は身体や顔の表情筋が硬くなりがちで、
美容や若返りの点からもマイナスです。
悩みがあるとお腹が痛くなりますが、
その悩みがパッと晴れた時、すっと痛みが消えていたり、
失恋すると本当に心が痛くなるのも心身が一体であるがためです。
昨今の西洋医学のたどり着いた先は、
疼痛などの痛みをストレッチやヨガなどで治す治療方法が今世界標準となってきているそうです。
瞑想のメリット
では、瞑想をすると心身はどのような状態になるのでしょうか。
瞑想をする→心が落ち着く→しばらくその状態が続く
→気持ちが前向きに変わる→持久力がつく(メンタルタフネス)
この好循環で心の不純物を除去していくことが出来れば、
人間関係も仕事も好転していく良いサイクルが生まれます。
・人に優しく接することが出来るようになる
・人間関係、コミュニケーションがスムーズに
・仕事の効率UP
・集中力を高めてくれる
・クリエイティブになる
・アイディア・直感力が増す
・運気UP
トラブルになるような事はもともと些細な事がきっかけであったりするものです。
しかし自分自身の心の調和がとれていたら客観的に物事を捉えることができ、
他人にも優しく出来たりしますよね。
トラブルを回避し、誰かに感謝され、また良い気を貰ったりするかもしれません。
自律神経の乱れや怒りの感情もまた免疫機能に作用することが最近の医学でわかってきました。
体が疲れたら休むと回復しますが、意外に心の疲れに目を向けることを忘れてしまいがちです。
疲れた心をリセットする。
それが瞑想の力なのです。